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エレクトロニカ:オススメCD

エレクトロニカは、90年代の様々なタイプのエレクトロニック・ミュージックを指す用語です。ダンスフロアだけでなく家庭での視聴にも使えるテクノベースの音楽を表すので、純粋に踊るだけでなく、聴くだけを想定したエレクトロニック・ミュージクを指すときにも使われるようになってきています。エレクトロニカという用語は、最初は一連のコンピレーションアルバムの題名(New Electronica) で使われたのが始まりです。K2における扱いとしては、アッパーなものではなく、「自室で延々とリラックスして聴けるようなもの」を中心に焦点をあて展開しています。オウテカ、ボーズオブカナダ、プラッド、プレフューズ73、フォーテックなどのアーティストがおり、その特徴として、コンピュータによって偶発的に発生したグリッチといわれる一種のノイズを楽曲の中に積極的に取り入れたり、曲の展開や進行、音そのものに偶発的要素やこれまでの音楽的様式を否定した前衛音楽的な面も見られ、音楽性に対してより抽象的にアプローチしています。身近でありながら、そして無限大の可能性と未来を秘めたエレクトロニカは、ターンテーブルとある程度のコンピュータ・システム、そしてエディット能力があれば、秀作は限りなく生まれ続け、この先もコンスタントに進化し続ける事でしょう。


フェネス(fennesz)
「ヴェニス(Venice)」

現代音響アーティストとして有名だけでなく、
ポップ路線でエレクトロニカ・シーンや
ポスト・ロック・シーンからも熱く迎えられた、
エレクトロニクス・ミュージックにおける最重要人物の一人。
活動は1988年からですが、これはノイズから、
やさしいグリッチ・テイストの
アンビエント・ナンバーへとシフトした後の2004年作品。
あらゆる録りためられた素材に、涙腺を直撃するギター、
加工された断片的メロディーは、さすがフェネスと言うべき逸品!
穏やかな哀愁と折り重なるレイヤーは、より美しい層を獲得。
全体の淡いトーンが地上の万物をノスタルジアへと向かわせてくれます。

Venice


キムヨーソイ(Kim Hiorthoy)
「Hopeness EP」

北欧エレクトロニカと言えばこの人、キム・ヨーソイ。
5曲入りEPで30分と短いけれど、
これはEPにしておくのは勿体無いほど素晴らしい作品です。
お得意のぼそぼそした話し声、パタパタしたビート、
ノスタルジックな雰囲気は相変わらず。
セピア色のピアノやリアルな触感のベースといった
生の楽器の音がとても効果的に使われています。
北欧の原風景を彷佛とさせるピュアで無垢なメロディーに、
シンプルながら心にグッとくるビート、
そしてチャイルディッシュでハッとさせられるアレンジに心は弾みまくります。

Hopeness Ep


アロヴェイン(Arovane)
「Lilies」

自身のレーベル、City Centre Officesよりの04年作(通算4枚目)。
今作は来日した時の思い出を中心にプロデュース!
アブストラクト・コンピューター・ファンクと
ピアノといった伝統楽器の融合を大々的に取り入れ、
お得意の美しいわびさびサウンドと日本語の質感が
なんの違和感もなく溶け込んでおります。
ベルリン出発から、京都、大阪、そして東京、そしてお別れまで。
Arovane初のヴォーカル・フィーチャー・トラックもありの
ヴァーチュアル・トリップ・トゥー・ジャパンを実現した一枚です!

Lilies


ボーズ・オブ・カナダ(Boards Of Canada)
「Campfire Headphase」

エレクトロニック・サイケデリア、
Boards Of Canada待望の3rdアルバム(05年作)。
本作では生楽器が多く使用されていが、
ヴィンテージ風の音にするために何ヶ月もの長い時間をかけたという。
サンプリングではなく生演奏した音を
古風で美しいものに加工していくという職人的なアプローチ。
最近ではBeckのリミックスなども手がけ変わらぬ支持を集めていた彼ら。
孤高ともいえるその寂寥感と儚さ、
そして美しさが同居するB.O.C.サウンドはやはり今作でも不変。
これこそすべての音楽ファンが聴くべき1枚。

The Campfire Headphase (WARPCD123)


Herbert
「Scale」

Herbet名義では『Bodily Functions』以来5年ぶりとなる06年作。
Dani Sicilianoらがヴォーカル参加したたおやかかつ穏やかな1枚。
『Bodily Functions』や『Around The House』の系統にあり、
ほとんどの楽曲でヴォーカルを用い、
Herbertの高い音楽性を感じさせる仕上がり。
他の誰の曲も一切サンプルしなかったんだけれど、
ある1曲ではこのアルバム用に用意した留守番電話に残された
177件のメッセージを使ったんだ(本人談)。
ロンドンのアビ-・ロード・スタジオで録音された
オリジナル・レコーディング・セッションによるボーナストラック付き

Scale(Import)


Manual
「Manual」

柔らかくて気持ちいい電子音を得意とするMorr Musicの19番です。
デンマーク出身の若手アーティスト。
ギター/ベース/ピアノ/シンセ等のいわゆる従来からの楽器と
エレクトロニックなビート/ノイズ/具体音の断片とを組み合わせることで、
ソフトで抽象的なメロディーを製作する新世代のサウンド・アーティスト。
叙情的なメロディに、柔らかく混ざっていくノイズがすばらしく気持ちよく
完成度が非常に高い作品です。
泣きそうになるほど、切ないですが、
捨て曲はなしで最後まで気持ちよく聞き通せます。

Until Tomorrow


PLAID & BOB JAROC
「Greedy Baby」

オウテカ、スクエアプッシャー、エイフェックスらと共に
“IDM”“エレクトロニカ”と呼称されるサウンドの雛形を作った
Ed HandleyとAndy Turnerによるワープの重要ユニット、
プラッドの5thアルバム(06年作)!
3年ぶりとなる今回のアルバムはなんと全曲映像付きの
オーディオ・ビジュアル合体作品(映像作家のボブ・ジャロックとのコラボ)!
ライヴでは異次元のサウンドとヴィジュアルでオーディエンスを圧倒!
そんな彼らの、感性を刺激し、想像力を高めてくれるAVアートの最高峰作品。

Greedy Baby (W/Dvd)


Bola
「Soup」

オウテカの師匠としても有名なBOLA(ダレル・フィットン)の
記念すべき1stアルバム。
水中で鳴り響いている様な幽玄なアンビエントロニカ。
彼ははSkam初期から代表する存在であり、
ボーズ・オブ・カナダと共にネオ・アーティフィシャル・インテリジェンス・ムーヴメントと
形容された新世代エレクトロニカの勃興に重要な役割を担ったアーティストだ。
これまでのSkam作品は、どれもがエレクトロニカ・ファンの間で
高い評価を獲得したが、これは最も前衛的で攻撃的。
オウテカのメロディの本質を教えた流麗で高揚感あふれるシンセ、
メカニカルでエッジの鋭いビート、
メランコリックかつ力強いサウンドスケープは唯一無二。

Soup


Mirror System
「Mirror System」

ベテランユニットSystem 7が新たに
ディープで幻想的な世界観を持ったアンビエントプロジェクトを始動。
その幽玄で深いサウンドは彼らの魅力のひとつでしたが
今作はそこに焦点を絞り込み作り上げた05年作。
盟友Alex Petersonとのコラボ曲「Flex-E-Fun」など、
スペイシーかつ心地よい夢幻的な音のテクスチャーと、
リラックスしたダウンテンポ・ビートによるサウンドスケープが広がる。

Mirrorsystem


Wunder
「Wunder」

イヨルグ・フォラートがWechsel Garland前に
名乗っていたウンダー名義のファースト・アルバム。
ビリー・ホリデイなどの大胆なボイス・サンプリングに耽美なエレクトロニカ。
アコースティックとエレクトロニックの必然的で
しかも心地よいバランス感覚はひとつの理想のモデルと言えるでしょう。
ソフト・フォーカスがかかった映像が目の前に広がり、
夢を見ているような気分に陥ってしまう。
いつ聴いても毎回感動してしまう傑作。


Wunder
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